フィンガーペイントを選んだ理由は、お絵かきへの苦手意識の克服!<アトリエ ミオ開発ストーリー>

フィンガーペイントのお絵かきセットアトリエミオ

 

「子どもの頃、お絵かきが好きだった」という大人の声はよく聞きます。

例えば、

「子どもの頃は好きだったけど、大人になってからはあまり描く機会がなくて」といった話や、

「子どもの頃から絵が好きで、それが高じてイラストレーターになった」なんていう話も。

 

だから、「子どもはみんなお絵かきが好きか」というと、もちろんそうではなくて、

「昔からお絵かきは好きじゃない、絵が下手だから」「小さい時から絵は苦手」

という大人も実はけっこういます。

「お絵かきへの苦手意識」は、一体いつから感じているものなのでしょうか?

様々な人にインタビューする中で、幼少期からそう思い込んでいたという人が多いことが分かりました。

幼少期の絵はまだ大人のような写実性はなく、自由な自己表現。それなのに、「自分は絵が下手だ」といつの間にか刷り込まれてしまっているようなのです。

 

そんな思い込みで、お絵かきの時間がつまらないものになったり、自由な表現の場が失われたりするのはもったいない…

私たちが、お絵かきセットを作ろう!と思った動機の一つに、そんな思いがありました。

 

新商品の開発テーマが「お絵かき」と決まってから、どんな風にお絵かきをしてもらうか悩みました。

ペンがいいか、絵の具がいいか、クレヨンがいいか、シールやスタンプがいいか…?

そんな中、ある開発メンバーから「指で描かせたい」というアイデアが出てきました。

指で描く!自分たちが目指す、お絵かきが苦手な子にも楽しんでもらいたいというコンセプトに、フィンガーペイントはぴったりでした。

 

フィンガーペイントの特長

  1. 普段汚してはいけないとされる「手」を汚すことで、心が開放的になること
  2. エッジが曖昧なので、線がまっすぐ描けるか、輪郭を描けるかという表現とは違う表現ができること
  3. 「お絵かき」が好きじゃない子でも、いたずら感覚で描けること

 

フィンガーペイントのこのような特長を商品に取り入れることを決めたことで、「アトリエ ミオ」という商品の方向性がほぼ決定しました。

 

フィンガーペイントのお絵かきセットアトリエミオ体験ワークショプ

 

その後もインタビューやリサーチを続ける中で、「お絵かきへの苦手意識」を植え付ける一つの要因は、「親からのダメ出し」ではないかということも分かりました。

「絵が下手だね」と言葉に出すことはなくても、

「うちの子は絵が苦手だから」

「幼稚園の他の子と比べると、何を描いているか分からないから絵が下手なのね」

「うちの子だけなぐり描きしかしない。絵が嫌いだから仕方ない」

…と密かに感じているお父さん、お母さんが実はたくさんいるようなのです。

そして、そんな親の気持ちを子どもは敏感に感じ取り、

「自分は絵が苦手だ」「絵が嫌いだ」と刷り込まれてしまうようになります。

親が内心思っていることを子どもは察知してしまうのです。

 

フィンガーペイントのお絵かきは、線をぶれないで描くといったようなことで上手い下手を判断されません。

指で描く以上、細かい線や描写ができるわけではありません

。絵の具の感触を味わうこと、色や絵の具の混ざり具合を試すこと、思いついたことを自由に表現すること、絵にはいろんな楽しみ方があるということを伝えられる画材だと言えます。

 

フィンガーペイントのお絵かきセットアトリエミオ体験ワークショプ

 

体験ワークショップでは、普段はあまりお絵かきしないというお子さまも、夢中になって描いていました。

セットで販売している「アトリエ ミオお絵かき帳」にも、子どもが抵抗なく楽しめる仕掛けがあるのですが、

フィンガーペイントは子どもの好奇心を刺激し、遊び感覚で取り組むことができると分かりました。

 

「うちの子は、色鉛筆やクレヨンを与えてもあまりお絵かきしないんだよね」

という親御さんとお子さんがいらっしゃったら、ちょっと画材を変えてみて、フィンガーペイントを体験してみませんか?

今までのお絵かき体験とは違った感覚で楽しめるかもしれません。

「こういうお絵かきも楽しいな」と思ってもらえたら嬉しいです。