お年玉袋に!お財布ぽちが生まれた理由

いつの間にか、もらう側からあげる側になっているもの「お年玉」。お年玉って、子供心にとても楽しみなものだから、ぽち袋さえも大切にしておきたくなるもの。リプラグから登場した「お財布ぽち」は、その名の通り、お財布のように使えるぽち袋です。今日は、お財布ぽちの開発者であり、リプラグを擁するTDSのデザイナーでもある、曽原彩子さん(23歳)にお財布ぽちの開発ストーリーをお聞きしました。

 

- 「お財布ぽち」を開発するきっかけとなったエピソードがあれば教えてください。

 

曽原:新商品コンペの告知を受けたのがちょうど12月で、2月のコンペに向けて、お正月中に考えはじめました。もともとテキスタイルデザインが好きで、鈴木マサルさんや服部克久さんの講演を聞きに行ったり、マリメッコやSOU・SOUのデザインが好きだったり、さまざまなことから着想を得つつ、時期的なこともあり、自然とぽち袋を作ってみようと思いました。小さいころってお財布を持っていなくて、ぽち袋からお金を取り出して買い物をすることがとても恥ずかしかった。そんな思いも開発のきっかけになりました。大学時代、紙を使った課題で「紙だけで水を表現せよ」とか「紙だけで3kgのレンガを持ち上げよう」とか、実際に手を動かして工作することが多くて、それがきっかけで紙で何か作ることが好きになりました。
TDSに入社したきっかけも、自社ブランドを持っているところに惹かれたんです。紙ものを作りたい、と思っていたので、リプラグコンペが入社後の楽しみでもありました。

 

- 開発していく中で、苦労したところを教えてください。

 

曽原:最初は「赤・青・黄」の3種類だけの展開でした。どちらかというと和っぽい柄が好きなので、デザインも自然と和風になりました。そんな中で一番大変だったのは、自分らしい、新しい柄を開発せよ、という指令でした。完全オリジナルの和柄、すごく難しくて、とりあえず闇雲に手を動かしました。ところが、最終的に柄の意味を説明できなくてつまずいてしまい、そこからきちんとコンセプトを立てるようにしました。バリエーションをつけるなら、何か意味があった方が魅力が出る、という意見をいただき、さまざまなモチーフを候補に出しました。例えば縁起物の松竹梅。アイデアを柄に落とし込んでいく作業も大変で、いわゆるわかりやすい松の柄、竹の柄はありきたりで、なかなかOKがでませんでした。自分らしい柄にする、パターンを追求することが楽しくも、大変な作業でした。コンセプトは、縁起物以外に、お金を入れるものだから、「円」、「丸」、「ドット」。渡す人からもらう人へ回っていく、サークルモチーフも考えました。また、形状的に開いて使うものなので、開いたときに何かストーリーがあるといいね、という話になり、いろいろ見ている中で魚や昆虫、恐竜の成長をイラストにしよう、という発想が生まれました。さらに、たまたまモノクロで作っていたら、このまま塗り絵にしちゃおう!という話になり、子供が楽しめる形に自然と辿り着いたんです。そこでも、黒のベタを減らす、ということで苦労しました(笑)。



 

- 選んだ紙素材について、教えてください。

 

曽原:つるつるした紙だと、ベロがひっかからない、留めるときにきちんとひっかかる紙がいいなと思っていました。和紙が使いたくて、でも、塗り絵もできる紙を探していたときに見つけたのがこの紙でした。紙でお財布を作っているので、ある程度強度が必要でした。実はこのぽち袋、A3サイズの紙を折りだけでお財布の形にしているんです。試作品は、側面を接着していたんですが、予算的にそれは無理になってしまい、最初はベロもついていなかったので、当初予定していた形から試作を重ねて、この形に落ち着きました。コスト的には片面印刷のみだったので、折り方だけで、絵柄が出る面を調整しました。このお財布ぽちには、お札を入れる場所以外に、ちょっとしたカードを入れることができます。子供のとき、クオカードや図書カードをもらった記憶があるので、もしこのお財布ぽちでお年玉をもらった子は、そのままお財布として使ってもらいたいんです。

 

- 次に作るとしたら、どんなものを作りたいですか?

 

曽原:今、食品パッケージのデザインコンテストに挑戦しています。パターン柄を追求してみたくて。引き続き、紙ものの開発を続けていきたいですが、今後はもっと、機能性を取り入れて、使いやすさにもこだわりたいです。関係ないですが、部屋のインテリアに統一感を持たせて、好きなものをバランスよく配したいなと思っています。なかなか難しいですけど。


 

曽原さん、ありがとうございました!
このお財布ぽちで、子供が喜んでくれている姿を想像すると、幸せな気持ちになりますね。
私は恐竜のデザインをチョイスしてみたいと思います!